ボトックスビスタ®承認10周年記念シンポジウム at 虎ノ門

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2019.3.28
学会・国際活動

ボツリヌス製剤が、美容のしわ治療薬として厚生労働省に承認されてから10年。
これを記念して『BOTOX VISTA® 10th Anniversary Symposium』が開催され、自由が丘クリニックの古山登隆ドクターが登壇いたしました。
現在、ボツリヌス製剤によるしわ治療は日本のみならず、世界でも最もポピュラーな治療法としてその地位を確立しています。
今回のシンポジウムは、ボツリヌス治療の承認10年を機に、あらためてその有用性を考える場となりました。


 

ボツリヌス治療の歴史

 

ボツリヌス製剤は65歳未満の眉間および目尻の表情シワ治療薬として、2009年1月、『ボトックスビスタ®』として厚生労働省に承認されました。それから10年がたち、日本でもしわ治療といえば『ボトックス®』といっても過言ではないくらい治療を受ける方が増えています。日本国内では、これまでの10年間で延べ170万人が『ボトックス®』を受けたと推計されております。

ボツリヌス治療は、1960年代から1970年代にかけて、アメリカのスコット博士が斜視(片方の目は視線が正しい方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態)の治療薬として使用したことがはじまりです。

ボツリヌス製剤には、筋肉へ動きの指令を伝達するアセチルコリンという物質の放出をおさえ、筋肉の緊張をやわらげる作用があります。これを応用して、1980年代に入ると、カナダのカラザース博士が眉間の表情じわに対して治療を開始しました。これが美容医療における表情じわ治療のはじまりで、今では世界的におこなわれています。

2002年にはアメリカの食品医薬品局(FDA:日本の厚労省に相当)に表情じわの治療薬として承認され、日本でも2009年に65歳未満の成人における眉間への表情じわの治療、2015年には目尻への表情じわの治療に対して厚生労働省から承認を得ました。 自由が丘クリニックでも、ボトックス注射は人気の高い施術の一つです。

その他にも眼瞼けいれん(まばたきの制御異常)治療から脳卒中後の手足のつっぱり改善、多汗症治療、肩こり治療など、実に幅広い領域でボツリヌス製剤は使用されています。

 


“信頼”が良い結果をつくる

今では手軽なしわ改善治療として認知されているボツリヌス治療は、美容医療へのハードルを下げることに大きく貢献してきました。

しかし手軽ゆえに落とし穴もあります。正しい知識と手技によって治療しないと、眉がつり上がる、目が開けづらくなるなどの予期せぬ結果をもたらすことがあります。詳しくはボトックスの失敗例・副作用を解説をご覧ください。

修正ができるケースもあるのですが、そのほとんどは経過観察で薬理効果が切れるのを待つしかありません。このような状態が発生した場合、ボツリヌス治療への信頼は当然のことながら大きく失われてしまうことになるでしょう。


・正しい診断ができること
・正確な技術を有すること
・安全な製剤を使用すること

この3つの条件を満たすことで、はじめてより良い結果をもたらし、患者様の信頼を得ることができます。

そういった意味でも、今回のシンポジウムは初心を忘れない、そして今一度原点に立ち返り、信頼される治療を行うための重要な場となりました。

 


自由が丘クリニックのドクターも登壇

今回のシンポジウムでは、古山登隆ドクターが眉間の表情じわにスポットを当てたアセスメントをおこないました。治療の際はしわのタイプを見極めて、注入位置や注入量もそれぞれに合わせて治療をおこなわなければ、良い結果は得られないことを来場した約200名のドクターへ解説いたしました。




また、今回のシンポジウムでは、ゲストスピーカーとして海外からドクター3名が来日。ボトックスビスタ®の薬理学的特性や、世界の最新技術について講演がおこなわれました。



自由が丘クリニックでは、シンポジウムや注入技術セミナー等での講演やレクチャーを通して、ボトックス注射をはじめ、美容医療の効果・安全性の向上にこれからも協力してまいります。


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