古山恵理医師コラム「多種多様な薄毛の対処法」

美容医療にまつわるコラム解説
2024.09.16

国立病院、都立病院などで形成外科医として経験を積み、2020年より自由が丘クリニックで形成外科部長として勤務している古山恵理医師
約3年間アメリカで生活、現地の美容医療についても学び、2024年4月帰国し診療再開。日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。

薄毛治療について

みなさま、髪の毛の変化を感じることはありますか。今回は、薄毛治療についてです。勿論、ありのまま時間を重ね、素敵な方も沢山いらっしゃいますが、中には加齢に伴う薄毛が気になって、コンプレックスに感じている方も。今回は男性型脱毛症(AGA)と女性の薄毛(FPHL)について、対処法があることをお伝えしたいと思います。

薄毛治療について

薄毛治療ガイドラインに沿った治療

医師として薄毛治療を行う上で、男性型脱毛症及び女性型脱毛症診療ガイドラインを指標に治療を行うことが重要と考えています。その理由は2つ。

1つ目はガイドラインに記載されている治療法は、安全性と有効性がしっかりと検討されているということ。薄毛治療は自費の美容医療です。美容医療の分野では、以前より安全性などが必ずしも確立していない未承認の薬品を使用することで、様々なトラブルが生じていました。
この状況を鑑みて、現在では患者さんが安心して医療を受けられるよう、様々な学会が中心となって美容診療ガイドラインを作成しています。薄毛もそれを指標に治療を行うことが推奨されています。

続いて2つ目は、患者さん目線で考えた時の治療のわかりやすさ、という観点です。
先述の通り、各々のドクターが患者さんに最善と考える治療を提案しています。しかし患者さん自身にとっては、判断が難しく分かりづらい内容であることも。

というのも実は、以前私が薄毛専門クリニックにいち患者として受診してみた際、2年のコースで300万円以上の治療を提案されたことがあります。確かにそれは効果があるとは思います。ただし、いきなり少ない情報で高額の治療法が目の前に出てきた場合、本当にそれが自分にとって一番の治療法なのか冷静に判断するのは難しいと感じました。
高額な医療ローンを組む前に、一度、治療法をシンプルに理解し、そこから何を足し引きするかを一緒に考えていくのがいいと思います。

男性の薄毛治療

男性の薄毛は、薬や手術がとても効果的です。しかし、薬には効果がある分、副作用もありますので、子供が欲しい方などは、時期等を医師と相談されるといいでしょう。また、植毛手術はかなり多く行われている治療で、2019年には世界で73万件以上が施行されました。男性で長期的にも良い結果が得られますが、薄毛が進行してしまった状態では、適応外となることもあります。ですので、興味のある方は、カウンセリングをまずは受けてみられることをおすすめします。

男性の薄毛治療

女性の薄毛治療

女性の薄毛は、原因がホルモンや加齢、生活習慣などさまざまな要因が重なり合っていて、複雑です。女性も塗り薬の治療が推奨されていますが、男性ほど薬の治療で急に良くなることは難しいのが現状です。 自分に合った頭皮ケアやヘアケア、食事内容、睡眠、ストレス対策などを含めてライフスタイルを見直し、予防を行う事がとても重要になります。

女性は特にPRP注入もおすすめです。自由が丘クリニックでは高濃度W-PRP療法を行っております。
→高濃度W-PRP療法の薄毛治療の症例はこちら

薄毛は長期治療が基本です。ストレスも大敵ですので、悩みすぎず、ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な対策を継続することがポイントです。



古山恵理

形成外科・美容外科。 杏林大学医学部卒業、日本形成外科学会専門医、日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会実施医師、サーマクール認定医。 古山理事長のDNAを受け継ぎ形成外科医となる。東京医療センター形成外科で経験を積み、手術はもとよりレーザー治療から再生医療までもこなす。特に女性特有の悩みについての治療に精通し、注力している。

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