大学病院の形成外科において頭蓋顎顔面外科や小児顔面先天異常の臨床を担当。さらに高い審美性を求めて美容外科へと転身を。現在、診療予約は数ヵ月待ちという日本屈指の名医だ。日本形成外科専門医、日本美容外科学会専門医、医学博士と、輝かしいタイトルはもとより、「アーティスト」と称される卓越した技術で、尊敬と信頼も厚い。
なかでも鼻と輪郭形成の手術では右に並ぶ者がいないとの定評が。そこで、多忙なスケジュールのを縫って、「美しい鼻の造形」や「美容外科の果たす役割」について、トップドクターの意見を伺った。
僕が考える理想の鼻とは、“鼻がキレイ”と存在感を主張するのではなく、むしろ鼻自体には存在感がなく“美しい人”と感じさせる鼻。というのも、鼻というのは、本来目立つ部位ではないからです。目や口のように動きが大きいわけでもなく、ほとんど静的な存在。人の顔を見るとき、鼻を見ている人はあまりいません。顔の中央にあり、静的で、特別に注意をひかないことは、美しい鼻の大切な要素なのです。
鼻が低すぎたり丸すぎたりすると、存在感が出て『他の部分はきれいなのに』と思われることがありますし、そのことで自分自身もよけい気になるのはうなずけます。とはいえ、欠点を解消しようと、高くしすぎたり尖らせすぎたりすると、それもまた存在感が強調されて不自然です。また無理な手術は、危険ですらあります。
たとえば、ここ10年くらいで爆発的に広まった手術に、韓国発の鼻柱隔延長術というものがあります。東洋人に多い短くて上を向いていたり、鼻の下が長いといった状態を改善するために、鼻中隔の先端に軟骨を移植して鼻先を下に延ばす手術なのですが、過剰にやりすぎて鼻が曲がってしまったケースも少なくありません。
顔立ちを美しく際立たせる“理想の鼻”を実現するためには、外科医としての技術はもちろん、正しいゴールを設定することが不可欠です。だからこそ、患者さんの希望に耳を傾けることと同時に、過剰になりがちな理想のイメージを修正していただくため、十分なカウンセリングを重視しています。
「美しい鼻」にはある程度の基準があり、日本人における「美しい鼻」は数値で表すと以下のようになります。すべての人にこの基準が当てはまるわけではないのですが、この理論をベースにして、その人に合った鼻の形成を行っています。
鼻が一番凹んでいる部分の角度
横顔で眉間と鼻の付け根を結んだ線と鼻先から額にかけての鼻筋の角度
横顔で鼻の先端から付け根までの線と鼻の付け根から上唇までを結んだ線の交わる角度
横顔で、鼻の先端と顎の先を結んだ線に、上下の唇が接しているか、やや後方にあるのが望ましい。
「鼻の横幅の距離」と「目頭と目頭の間の距離」がほぼ同じで、35mm程度が望ましい
鼻の穴の両端と鼻の付け根を結んだ三角形の頂点が下向きであることが望ましい。
自由が丘クリニックは、専門医が集結したチーム医療で最適な美容治療を行なっております。鼻の施術については、鼻を得意とし、経験豊富な以下のドクターが担当いたします。