医師としてのキャリアを、日本の形成外科をリードする北里大学病院でスタート。
微細な組織を扱う形成外科の基本を徹底して学びました。この時期に身につけた「組織を優しく丁寧に扱う手技」が、現在の繊細な口唇裂修正や鼻形成における、傷跡を目立たせない精密な縫合技術に直結しています。
専攻する診療科として私が形成外科を選択した最大のきっかけは、学生時代に塩谷教授の手術を見学したことです。
はっきりは覚えていませんが確か顔面の血管腫に対する植皮術だったと思います。その時の塩谷先生の語りから、形成外科は古典的な外科とは全く異なる何か先進的な領域であると感じ、外見のハンディを治す外科治療はまさに患者さんの人生を激変させるかもしれない素晴らしい医療だと思いました。
私が形成外科医としてスタートしてからも、カンファレンスや回診などの折に触れ、塩谷先生の語りには常に未解決な問題に対する構想や問いかけがあふれており、今思えば40年程前にすでに再生医療の可能性を模索しており、臨床と並行して基礎研究の分野においても、専門家をスタッフとして大学に招集する実行力にも長けていました。
このような素晴らしい環境で研修・研究を実践できたことは、私の医師人生における最大の宝だと感じています。
小児の先天異常や口唇裂・口蓋裂の初期治療に深く従事しました。非常に小さく繊細なこどもの組織に向き合い、その後のご成長に伴うお顔の変化まで計算して執刀する経験を積んだ時期です。
この時の経験が、現在の10代から70代まであらゆる世代に対応する口唇裂二次修正の強力な土台となっています。
医長として臨床の最前線に立ち、顔面骨折の治療や難治性の組織再建を数多く執刀しました。
お顔の骨格から表面の皮膚にいたる複雑な構造を、三次元的に的確に修復する実践的な技術を研ぎ澄ました時期であり、外科医としての確固たる判断力と応用力を養いました。
大学病院に戻り、高度な骨格形成や鼻形成の執刀を行う傍ら、若手医師の教育にも尽力。
自身の技術を論理的に言語化して指導する中で、手技の精度をさらに高めました。
現在のカウンセリングにおける「感覚に頼らない、科学的根拠に基づく確実な手術プランの提示」へと繋がっています。
准教授として、顔面の骨切り手術や重度の顎顔面外科、鼻再建などの難治性症例を統括。
お顔の「骨・筋肉・皮膚」を一体として捉え、見た目の美しさと機能(呼吸や噛み合わせ)を両立させる高度な術式を多数執刀してきました。この大学病院トップクラスで磨き抜いた技術が、現在の診療の核です。
大学病院で培った高度な再建技術を美容外科の領域に活かすべく、院長に就任。
1日に何件も手術を詰め込む流れ作業ではなく、お一人おひとりのシミュレーションと手術に十分な時間をかける現在のスタイルを確立。
唇や鼻、輪郭など、お顔の中心部に深いお悩みを抱える患者さまと誠実に向き合ってきました。
総院長として、形成外科・皮膚科・麻酔科が連携する万全のチーム医療体制と安全管理を統括。
2026年現在も自ら毎日手術室に立ち、口唇裂の二次修正や鼻形成の第一線で執刀を続けています。
最新の医学専門書の執筆・出版も重ね、常にアップデートされた確かな技術を目の前の患者さまへ届けています。
隆鼻術(鼻背増高術)、鼻尖の手術、ディズニープリンセスノーズ
(メジカルビュー社
)
口唇裂二次修正手術
(メディカルレビュー社 )
隆鼻術(人工材料、自家組織)
(全日本病院出版会 )
鼻尖・鼻翼・鼻柱形成術
(メディカルレビュー社 )
頬骨縮小術
(メディカルレビュー社 )
外科的フェイスリフト
(メディカルレビュー社 )
下顎骨輪郭形成術
(メディカルレビュー社 )
編集、団子鼻を改善したい 下外側鼻軟骨短軸方向の切除・縫縮による鼻尖幅縮小を基本術式とした鼻尖形成術
(全日本病院出版会 )
隆鼻術
(メディカルレビュー社 )
手術 赤唇部・白唇部
(医学出版 )
翻転眼窩隔膜を固定源に用いた全切開法による重瞼
(全日本病院出版会 )
顔面の皮膚の生理学 鼻の施術
(メディカルレビュー社 )
隆鼻術 トラブル症例に対する修復・再建
(全日本病院出版会 )
鼻閉の原因と治療3 美容外科手術後
(東京医学社 )
顔面の解剖学 SMAS(スマス)
(メディカルレビュー社 )
埋没法を用いた重瞼術
(克誠堂出版 )
フェイスリフト実践マニュアル 側頭リフト
(全日本病院出版会 )
子供の頃から外科医に憧れていたのと同時に物づくりが好きだったことから、医師になって形成外科を志したのは私にとって必然だったのだと思います。
そして形成外科に入局して5年目という早い段階で神奈川県立こども医療センターに出向するチャンスを得たことで、口唇裂・口蓋裂を中心とした小児先天異常に深く触れるようになり、以後大学に戻ってからも、迷うことなくこの分野をライフワークとして取り組んできました。
また大学で顔面先天異常の専門外来を任されるようになってから、同時に美容外科にも大いに興味を持つようになり、特に鼻や骨格の手術がまさに私の「物づくり」趣味にマッチしていました。
口唇裂の治療においても鼻の高度な変形を治す必要に迫られていたこともあり、特に鼻の形成手術を極めたいと思い続けて今に至っています。
勿論です。口唇裂は大学病院などでの一貫治療が、通常は成人に達すると終了となることが多く、残存する変形を抱えたままフォローを受けることなく中高年に達している方は少なくありません。
今さら治療を受けることが可能なのか、何処へかかれば良いのかお悩みの方も多くいらっしゃいます。70代でも手術はまだまだ可能ですので、是非ご相談下さい。
変形の種類によってケースバイケースですが、鼻の変形の根本的な改善(軟骨や骨などの土台に手を加える手術)は、基本的には17〜18歳以降まで待つ方が良いです。
口唇の傷跡が目立つ場合にはもっと若い年齢で修正しても問題ないと思います。
ただし、口蓋裂の影響で上顎の発育が悪い場合、下顎骨の成長が終了するのを待って外科矯正手術(上顎や下顎の骨切り移動手術)が必要となる可能性があるので、口唇や鼻の修正はその後まで待つのが原則です。
ただ、外見を修復する手術の適応には、社会的適応という側面があります。つまり友達にからかわれたり他人の目が気になることで学校生活などに支障が出るのは重大な問題です。
そのような事情を鑑みて場合によっては早い段階で修正手術を実施することもあります。大学病院などでフォローを受けている場合にはまずはそちらの主治医に相談することをおすすめします。
手術は早いのが美徳と考えている外科医もいますが、私は全くそうは思いません。同じ結果なら手術時間が短い方が患者さんの負担が少なくて良いのですが、早さ優先という場合大抵妥協や、言い方は悪いですが手抜きを伴うものだと考えています。
私は一件一件の手術に全力を尽くしたいので、相当な時間を要しますし、エネルギーは一日一件で精一杯なのです。
美容外科は大学病院で修行しなくても出来るという安易な考えから、2年間の初期研修を終えた医師がそのまま民間の美容外科に就職する「直美」という現象がここ数年で広がっており、大変問題です。
私は約25年間大学に所属していましたが、その間の経験を一日たりとも無駄と思ったことはありません。
その全ての経験が今の美容外科に生きていると感じていますし、それに加えてさらに鼻の美容手術の経験を積んだことで、改めて口唇裂の修正手術に携わることが出来ていると思っています。
「こんなもんでいいかな」といった妥協はしないこと、自分が納得いくまで何度でもやり直すこと、一方でやり過ぎによる過剰、不自然な状態を招かないよう注意することです。
美容医療は手術も非手術療法も、医師の裁量でいわゆる「整形顔」と言われるような過剰で不自然な状態を招きがちです。
私たちはあくまでも、生まれつきそうであったような自然な美しさを提供し、できるかぎり治療の痕跡を残さない「ナチュラルアピアランス(自然な外見)」をテーマに、無理をしない良質な医療をお届けしたいと考えております。
来院されたらその場で施術を受けなければならないということはありません。医療には当然リスクやデメリットもありますので、担当医から納得いくまで説明を聞き、不安や疑問を十分に解消した上で治療を受けて頂きたいと思います。
そのためには、特に初診の患者さまには必ず各専門の医師が誠意をもって対応していますので、お気軽にご相談においで下さい。
※当院は予約制となっております。
必ずご予約のうえご来院ください。
※未就学児の診療はおこなっておりません。
お近くの小児皮膚科を受診ください。
※ご本人確認書類のご提示をお願いする場合があります。(詳細はこちら)