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井上真衣医師コラム「出産授乳後の乳房の美容医療。脂肪注入からマッサージまで」

美容医療にまつわるコラム解説
2024.09.01
井上真衣医師の美容医療コラム

大学病院などで形成外科・美容外科の診療経験を積み、2022年より自由が丘クリニックに勤務している井上真衣医師。二重まぶた、眼瞼下垂、眉毛下切開、婦人科形成などの手術をはじめ、ミラドライなど医療機器による治療を担当している。

乳房の形は一生にわたって変化

今回は出産授乳後の乳房の美容医療についてお話させていただければと思っております。

女性の乳房は思春期頃より一生にわたって形態が変化していきます。それに伴いお悩みやご希望も様々だなと感じております。大きくしたい、小さくしたい、形を整えたいなど、これまでいろいろなお話を聞かせていただく機会がありました。

最近では、マミーメイクオーバーという出産や授乳による体の変化に対するメンテナンスとしての医療が日本でも広まりつつあります。
マミーメイクオーバーの中で、乳房へのインプラント脂肪注入の手術も行われています。

出産・授乳後の乳房のボリューム不足には脂肪注入がベスト

出産や授乳で頑張った乳房は組織が伸びた状態から戻る過程で、下垂や乳房の上半分のボリューム低下が起きてくることがあります。

実は豊胸術でも行われる脂肪注入という方法はこうした乳房にとても向いています。皮膚の進展がよい部分は脂肪の生着がより良くなるからです。
脂肪を乳房の上半分のやせた部分を中心に注入することで乳房の形を整えることができます。

具体的には、ご自身が気になっているお腹、太ももなどに1㎝程度の切開を行い、そこから脂肪を吸引し、精製した上で乳房に注入していきます。
気になる部分はダイエットでき、乳房の形や大きさが整う、なんとも夢のような医療ではありますが、脂肪吸引した部分や乳房はしばらく圧迫固定が必要となりますので術後は少し頑張っていただく必要があります。

出産・授乳後のお悩みは様々。些細なことでもご相談下さい

手術以外でも胸のお手入れとしてマッサージや乳房に特化した美容液を電気刺激(エレクトロポレーション)で皮膚へ導入する方法などもありますので、まだまだお子様が小さく時間を作るのが難しい方なども、お気軽にご相談ください。

今回は乳房に関してお話させていただきましたが、マミーメイクオーバーで、できることは、乳頭の形態腹部の皮膚のたるみ(腹壁形成術)や妊娠線、ダイエット、帝王切開後の傷あと、尿漏れなど全身に及びます。

また、様々な年代の方の乳房や体に関してお手伝いできることがありますので、どんな些細なことでもご相談いただければ嬉しく思います。


井上真衣

形成外科・美容外科。 形成外科専門医。大分大学医学部卒業。大学病院などで形成外科・美容外科の診療経験を積み、2022年より自由が丘クリニックに勤務。

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