大学病院で診療経験を積み、2020年より自由が丘クリニックに皮膚科部長として松浦佳奈医師。聖マリアンナ医科大学の皮膚科学教室で助教、皮膚科医長も務め、大学病院で培った知識と技術は折り紙付き。
美容クリニックには、肌の悩みを改善したい方やパーツの形を改善したい方など様々な患者さまが来院されます。
皮膚科医として日々患者さまを診ていると、肌のコンディショニングが美容形成手術後の満足度に大きく影響を与えると感じます。
特に鼻の手術は術前術後の肌を整えるケアが重要に感じますので、今回はおすすめのケアについて説明させていただきます。
肌を健やかに整えるためには、手術の6週間前より角質ケアや皮脂分泌のコントロールを行うと良いでしょう。
肌トラブルのない方や軽度の皮脂分泌がある方は「ハイドラフェイシャル」や「ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール、グリコール酸など肌質を見て選択)」で、古い角質や毛穴の皮脂汚れを取り除く施術がおすすめです。
軽度~中等度のニキビや酒さがある方は、角質や皮脂を取り除く施術に「ダーマペン」や「フォトフェイシャル(光治療)」などを併用すると、より肌質を整えることができます。
ニキビや酒さのある患者さまは、ホームケアも重要ですので「レチノイン酸外用薬」「過酸化ベンゾイル外用薬」などを処方することも。
手術後は皮脂分泌、浮腫、炎症、瘢痕形成を抑制するための治療が必要です。
一般的に皮膚肥厚のある患者さまは、浮腫が長引いたり瘢痕形成されやすい傾向にあります。術後にイソトレチノインを内服することで、瘢痕形成や炎症を軽減します。
手術後はプロテクターなどの装着による影響で皮脂や角質がたまり毛穴が目立つ状態になりますので手術前のケア同様、「ケミカルピーリング」や「ハイドラフェイシャル」など、肌をデトックスできる施術がおすすめです。
また、「レーザー治療」「高周波治療」「PRP療法」「PN(ポリヌクレオチド)製剤」など肌を滑らかにする治療を行うことで、パーツに目が行くようになるので、魅力的なパーツをより引き立てることが出来ます。
皮膚に関することならなんでもお気軽にご相談ください。
皮膚科・美容皮膚科。
聖マリアンナ医科大学卒業。日本皮膚科学会皮膚科専門医、プルリアル認定注入医。「信頼していただけるドクターでありたい」と、患者様お一人おひとりに丁寧に向き合う姿勢で、人気を集めている。