2017年12月7日から10日にかけて中国・上海で開催された注入技術のシンポジウム「Medical Aesthetic Asia Pacific Summit (MAAPS)」に、自由が丘クリニックの古山登隆ドクターが招待されました。
近年、中国でも美容医療のニーズは高まっており、中国国内でもそれに応えるべく医師の技術向上にフォーカスし始めているようです。そこでこの度、注入指導医のヘッドファカルティーとして技術指導も行う古山登隆ドクターが、日本からは唯一、招待される運びとなりました。
近年明らかになってきた老化のメカニズムやそれに基づいた最適な治療方法、注入治療に必要不可欠な顔面解剖の知識を中心に、2日2会場で延べ1,400名の中国人ドクターを集めての講演となりました。
ボツリヌストキシン(ボトックス注射)やヒアルロン酸の注入によるシワやたるみ治療は、その手軽さから美容医療の裾野を広げることに大きく貢献してきました。しかしその反面、顔面解剖の知識に乏しいと、思わぬ結果をもたらす場合もあります。
正しい知識、技術に加えて安全な製剤を使用すること。この三位一体が成されてこそ最良の結果が得られる、ということは国境に拘らない、いわば“世界的な合い言葉”のようなものだと感じます。
日本国内はもとより、海外とも交流を重ねることで、より安全・安心な注入治療の啓蒙に役立てればと考えています。
今回のシンポジウムの目玉として、古山ドクターが副編集長を務めた注入テキスト『AESTHETIC FACIAL INJECTION IN ASIANS』の刊行記念発表会も行われました。
国立の北京大学から出版され、古山ドクターは美しい鼻をつくるための注入テクニックと鼻周囲の解剖について寄稿もしています。
編集長は上海交通大学医学部の崔海燕教授で、中国の美容医療をリードするトップドクターです。『AESTHETIC FACIAL INJECTION IN ASIANS』は、顔面解剖をはじめとして各部位の注入テクニックを網羅し、正しい注入法を知るために大変理解しやい内容になっています。
またアジア人に適した注入治療に主眼を置いているので、これまでにない一冊に仕上がっています。今回、その分野に精通している古山ドクターに崔教授から編纂のオファーをいただき、刊行が実現しました。本書が中国での注入治療における座右の書となれば幸いと思っています。
早くから注入治療を行ってきた自由が丘クリニックとしては、その正しい知識と技術を少しでも知っていただけるよう、今後もこのような機会があれば国内外を問わずに、微力ながらお手伝いさせていただける体制を整えています。