5月27日に『AMI Japan 2018』が、シドニーと虎ノ門の会場を生中継で結び、300名のドクターを集めて行われました。 昨年の『AMI Japan 2017』に続き、自由が丘クリニックの古山登隆ドクターが座長を務めました。
これまでの『AMI Japan』は、主に安全・安心なヒアルロン酸やボトックスによる注入を行うために初心者向けの基本的な内容が多く行われてきましたが、今回は上級者に向けたアドバンスの内容となりました。
注入テクニックをレクチャーするのは、オーストラリアを代表するインジェクター、Dr.スティーブン・リュウです。
自由が丘クリニックの古山登隆ドクターは基調講演と、座長としてシドニーとのコミュニケーションと進行を行いました。古山ドクターとドクター・スティーブン・リュウとは長年親交があり、今回はスクリーン通じて久しぶりの再会を果たしました。
これまで日本の美容医療は、全般的に欧米からにフィードバックを受けて普及してきました。しかし近年、骨格も肌の色も違う欧米人と同じ治療手技では、日本人本来の美しさを引き出せないのではないかという考え方が徐々に広まってきています。
『AMI Japan』ではその点にも着目し、”日本人の美しさ”をテーマの一つに掲げています。オーストラリア在中の日系モデルによるアセスメントと注入手技の実演が行われたのもその一例となります。
出来てしまったしわやたるみそのものだけでなく、その原因となる周囲の組織も含めて、顔全体にアプローチするトータルフェイシャルトリートメント治療が世界のトレンドになっています。この治療法では目や鼻、唇の大きさや位置、自然な輪郭など様々な要素も重要になってきます。
紀元前から哲学者や数学者、建築家などによって美しいバランスのとれたプロポーションは研究され、数値化もされてきました。1:1・618の黄金比率(ゴールデン・レシオ)であるフィボナッチ数列を多用した作品を多く残しているレオナルド・ダ・ヴィンチが有名な一例として挙げられます。
今回、古山ドクターは普遍的美しさという点を掘り下げ、基調講演で発表しました。多くの偉人たちが探求してきた”美しさ”は、今の美容医療にも大きな影響を与えています。
これからも進化を続けるであろう美容医療において、現代の美の探求者もさらなる美しさを追い求めていくことと思います。