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秋本峰克医師コラム「自分の力で肌の若返り。真皮線維芽細胞療法で肌の力にスイッチオン」

美容医療にまつわるコラム解説
2024.07.01
秋本峰克医師の美容医療コラム

大学病院や一般病院で、形成外科・美容外科の診療経験を積み、2024年4月より自由が丘クリニック院長に着任した秋本峰克医師。自由が丘クリニックでは主に鼻、目、フェイスリフト、骨格の美容医療手術を担当している。日本美容外科学会(JSAPS)専門医をはじめ資格も多く、知見の広い医師。

お肌のお悩みと治療方法

年齢を重ねると様々な悩みが出てきます。

足腰が痛い、筋力が落ちた、毛髪が薄くなった、老眼鏡の度が上がったなど、全て体を支える組織、筋肉の変化によって生じます。
皮膚は体の表面を覆う臓器であり、色や、キメ、たるみなどは目で確認することができます。服の下の皮膚は隠すことができても、お顔は隠すのが難しく悩みはつきません。

自由が丘クリニックでは頭の先から爪の先までのお悩みに、特にお顔の悩みの解決には30年間取り組んできました。
私は形成外科医で、美容だけではなく、やけどや怪我の患者さまの治療も行ってきました。

すんなり治る方もいれば、なかなか治らない方もいます。患者さまの「治ろうとする力」がその結果を左右します。
「治ろうとする力」と「肌を保とうとする力」を見極めて、引き出して、導く方法が良い治療だと思っています。

様々なお肌の治療がある中で、レーザー治療は熱のエネルギーで生じた皮膚の損傷に「治ろうとする力」を利用します。
ピーリングは薬剤が皮膚に作用して生じる変化に対する「肌を保とうとする力」を利用します。
イオン導入や、メソポレーションなどは「肌を保とうとする力」を後押しする美容成分を効率よく皮膚の中に取り入れる治療です。

鏡を見つめる女性

真皮線維芽細胞療法とは?

皮膚は常に細胞が分裂して生え変わっている表皮と、コラーゲンに代表される線維が豊富な真皮の二階建てに1階の真皮の大部分を占めるコラーゲンを作るのが線維芽細胞です。

線維の芽の細胞ですが「せんいがさいぼう」と呼びます。普段はコラーゲンと静かに添い寝している細胞です。
怪我、炎症などで周囲の組織の変化が生じた時に目を覚まして、修復をしてくれる細胞です。
この線維芽細胞を体から取り出して、体の外で増やして、約1ヶ月後にご自身の皮膚に戻すことで皮膚の変化を得る治療が真皮線維芽細胞療法です。

ご自身の線維芽細胞は周りの細胞外マトリックスと呼ばれる環境に「治ろうとする力」と「肌を保とうとする力」のスイッチを入れてくれます。
真皮の潤いを保つヒアルロン酸や、ハリを保つコラーゲンが増えることで加齢した皮膚が変化します。その変化を若返りと表現してもよいかと思います。

真皮線維芽細胞療法の仕組み

どこのクリニックで受けたらいいの?

線維芽細胞は培養認可を受けた専門の施設で増やします。
「どこのクリニックでも一緒?」と感じる方もいらっしゃいます。
自由が丘クリニックは真皮の線維芽細胞の培養を行い創傷治癒の分野での博士号を持つ古山理事長中北総院長や、再生医療(血管新生、組織発生、炎症)の分野で博士号を持つ私や兵頭副院長、そして多くの専門医が在籍します。

増やした細胞をご自身の皮膚に戻す技術、皮膚を維持する技術を提供できます。
ご自身の血液を採取して、成長因子に代表される生理活性物質を多く含んだ多血小板血漿(PRP)を利用した治療も併せてご利用できます。

治療を行う医師達のリサーチマインド、治療を行う技術とそのメンテナンスの内容、線維芽細胞のみではなく幅広い再生医療の選択肢が利用できるかは、これからの若返り治療を選ぶポイントです。



秋本峰克

秋本峰克

形成外科・美容外科。 北里大学医学部卒業、日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAPS)専門医、医学博士。国立病院機構相模原病院形成外科美容外科部長を経て2024年4月に自由が丘クリニック院長に就任。

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